看護管理者としての思い

青森市民病院 看護局長 須藤 裕子

看護の方針

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 青森市民病院では、地域の支援病院として、地域住民の皆さまが安心して医療が受けられるように、よりよい医療・看護サービスの提供を目指しています。 その中で看護局では3つの理念を掲げています。

①「専門職としての自覚」
看護師としての感性を磨き、知識・技術を高め、人間性豊かな質の高い看護の実践をします。

②「患者中心の看護」
患者さんの気持ちを大切にし、安全で信頼され思いやりのある看護の提供をします。

③「チーム医療の一員としての自覚」
自己・相互啓発に努め、看護の役割と責任を果たすことを目指します。

 看護師の質は、最終的に看護師がどのように患者さんに関わるかで決まります。 高齢化に伴い複雑な病態を抱える患者さんも増加している中で、2つ目の理念にある安全で信頼される看護を提供するために、当院では3年前からパートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を導入しています。 従来の1人完結型の看護から、ペアを組み二人三脚でお互いが支援し協力し合いながら看護ケアを行っています。 このことが看護師の成長にも大きなメリットをもたらしていると感じています。 先輩の看護を間近に見ながら経験の浅い看護師は早い時期から、重症患者さんのケアの仕方を先輩の看護を間近に見ながら学べ、逆に先輩看護師は、新人看護師の新鮮な感じ方や気づきに触れ、忘れかけていた感性を取り戻すことができます。そしてパートナーシップに必要な3要素である「尊重」「信頼」「慮る」を実践することが「思いやりのある看護」につながると考えています。

人材育成について

 社会情勢の変化に伴い、医療を取り巻く環境も大きく様変わりをする中で、仕事内容も年々変化しています。 その変化に柔軟に対応し専門職としての役割を発揮するために、自ら考え行動できる看護師の育成が重要と考えます。 そのために新人・継続教育システムだけでなく、e-ラーニングによる最新の知識や技術の習得を可能とする教育環境を整備しながら、PNSによる人材育成をすすめ、看護師が共に成長し合える組織づくりに努めていきます。

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心に残る看護場面、エピソードなど

 青森市民病院に入職して、リーダー業務ができるようになった頃、印象に強く残った医師の言葉を、看護管理者になった今でも大切にしています。 入職した循環器内科病棟は重症患者さんが多く、さらに緊急入院や処置も多いため、日々の業務をこなすことで精一杯でした。 しかしどんなに忙しくても、病棟には活気があり、尊敬できる先輩看護師も数多くいました。 ある日リーダー業務をしていた私に、医師が「この病棟は、看護師ひとり一人の個性から成り立っているんだ」と何気なく話されました。 その時はあまり深く考えずに仕事をしていましたが、主任看護師になってその言葉の意味が理解できました。年代も資格も異なる、様々な考え方、思いをもったスタッフが、365日24時間チームで患者さんをケアする中で、ひとり一人の個性をお互いが認め合って仕事をしているからこそ、その個性が生かされているのだと気づきました。 ひとり一人の看護師がお互いを大切にし、相手を受容することで、共に支え合い力を合わせられる組織が作られるものと、今も心に刻み看護管理者として仕事をしています。

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