看護管理者としての思い

公立七戸病院 総看護師長 田髙 久仁子

看護の方針

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 当院は、2町の自冶体病院であり、地域住民に対して医療の側から暮らしを支えるという役割があります。
 看護局の理念である「自分が受けたいと思う看護を実践する~患者・家族に寄りそう心~」は、地元のことを知っている看護師だからこそ、地域住民に対して親身になって優しく関わることができます。
 私たちは、今年度就任した新院長の地域医療推進に対するマインドの高さに良い影響を受けています。看護局では、活動方針を新設し、看護実践力向上と院内外で自律的に活動できる人づくりをしていきます。

―活動方針―

1 患者さん・職員問わず、思いやりの心と助け合いの精神を大切にします。
2 質の高い看護を提供するために、看護実践能力の向上に努めます。
3 安全・安心な看護を提供するために、一人ひとりが責任ある行動をします。
4 職場環境の改善を意識し行動します。
5 経営意識を持ち、有機的・効率的に業務を行います。
6 地域包括ケアシステムとしての看護のあり方について研鑽し、地域住民に貢献します。

人材育成について

 看護師の育成は、クリニカルラダーやプリセプターシップを導入し、院内研修を整備しています。一昨年からは、日本看護協会インターネット配信研修を受講しやすいよう環境を整えてきました。
 しかし、現場では、看護実践力の低迷が課題です。師長会および教育委員会は、看護実践力の低迷について重く受け止め、事例検討やリフレクションを取り入れた研修会を企画しました。さらに、院外研修は、実践レベルのものを選択し参加を促しています。現場では、受け持ち看護師を中心に全員で関わる事を基本として、医師とのカンファレンスを定着させ、看護実践力を強化しています。
 看護実践能力評価については、JNAクリニカルラダーとの整合性をはかり、次年度から新クリニカルラダーに切り替える予定です。個々の看護実践能力を向上させ、安全・安心な看護が提供できるよう努力して参ります。

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看護管理者としての想い

 今年度4月、総看護師長を拝命しました。私は、使命の重さに押しつぶされ、昨日まで仲間だった看護師達に対して、恐怖さえ覚えました。そんな私を救ってくれたのは、先輩師長であり、「総師長の気持ちをそのまま伝えればいいんだよ。」と励ましてくれたことを一生忘れません。
 私が今まで培ってきたものの中に、「難しいことを分かり易く、皆に伝える」ということがあります。
6月から月1回ペースで、「よろこんで」というニュースレターを配信し、病院の方針や新情報、スタッフの活躍、そして、私の想いを掲載しました。そこには、「人を助け、人の役に立つことができる看護師をたくさん育成したいというメッセージを込めています。

忘れられないエピソード

 22年前、私は、外科の知識と技術を学ぶために、外科病棟に勤務しました。
 胃癌の術後1日目のある患者さんが、「死神が、天井から手招きする。もう死ぬ。」と闘病意欲を無くしていました。私が、「どんなのが居たの?」と質問すると、「赤い鳥居みたいな所から黒いのが見えた。」と話していました。鳥居なら大丈夫だから。神様だもの。私の父親も2週間前に手術して、同じ事を言っていたけれど、今は元気にしていることを伝えました。その患者さんは、「そうか~」と言い、少し笑ったのを覚えています。
 現在、その患者さんは、外来通院しており、総合案内に居る私の所に立ち寄っては、「あの時は助けられたな~。看護師さんも頑張れよ~。」と話しかけてくれ、何か絆のようなものを感じています。
 私は、元々、心配性です。そんな私の看護の原点は、「患者様の心配を早く取り除き、力を出せるようにすること」なのです。

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