医療法人済生堂 増田病院

長尾千賀子

総看護師長 長尾千賀子

施設の概要

増田病院は明治14年開業、平成6年に医療法人済生堂として改組し、現在は医療療養型病床75床を持ち、住宅型有料老人ホーム「ナーシングホーム野里」・通所リハビリテーション・訪問看護ステーションマスダ・訪問リハビリテーションを併設しており、介護保険病床は今年3月で廃止としました。
当院は、病気の発見・診断・治療のための一般病床とは違い、長期にわたり療養を必要とする方を入院させる療養環境を有する病床で、看取り・終末期を担う病院として位置付けられています。現在も長期入院生活を送っている方も多いのですが、近年は半数以上が看取りの方となっています。

看護管理者の思い

療養型病床として人生の最後を迎える方、またそれを支えるご家族に対して何か支援できることがあるか、スタッフ一同日々考えています。医師・看護師・介護スタッフ・ソーシャルワーカー・リハビリスタッフ・栄養士など多職種と連携し、例えばご家族がいない方であってもリハビリスタッフが同行して外出したり、外泊することでご家族とかけがえのない時間を過ごしてもらったり、大切なペットに会えるように対応したり、また患者様ご本人が食べたいものをできる範囲で提供する等、小さいことであってもご本人にとって嬉しいという思いや望みをかなえられるよう奮闘しています。こういったことがグリーフケアの一助となると考え、これからも少しでも最後の時間を有意義に過ごして頂けるよう努力していきたいと思っています。

心に残るエピソード

私が強烈に心に残っている出来事は、5年間の入院生活の中で、入院当初から1日数回お見舞いに来る母親思いの娘さんたちとのエピソードです。当時私は地域連携室の相談員として何かトラブルがあると呼ばれていました。その娘さんたち、初めはケアに対してのクレームでしたが、それが次第にスタッフに対しての不信感となり、時には罵倒されることもありました。何度も話し合いましたが解決することができず、結局最後は転院となりました。そのご家族とのやり取りの中で、気づきや後悔が色々とありました。中でも信頼関係を築くことの大変さ、しかし、それが最も大切だということを再認識しました。またこの事例は私を良い意味で臆病にしました。その後は更に慎重となり、患者様の状況を理解していないご家族に、できるだけ具体的に分かりやすく、当院でできる事とできない事、病院による体制の違い、今後状態が良くなった時や悪化時の方向性などの説明をソーシャルワーカーと共に行い、理解していただけるよう心掛けています。

今、取り組んでいること

働きやすい環境作りとして、育休明けまたは小さい子供のいる看護師と、働き続けていくためにはどうしたら良いか相談し、時短などで仕事復帰してもらっています。
また、新型コロナウイルス対策として、当院は重症者が多く入院しているため、同じ建物内にある通所リハビリテーションを約1カ月半休みました。現在も水際対策として、事務職員のみならず通所リハビリテーションスタッフや看護師、介護スタッフ、検査技師等、職員総出で病院入口での検温、問診票記載など対応しています。
以前はトップダウンで動いていましたが、現在はみんなで話し合いをして具体的にどうするか、更にまた問題があればその都度再検討して改善しています。そのため多少後手後手となることもありますが、その分柔軟に細やかな所にも対応できるようになりました。会議の場で協力を呼びかけると、「私たちも協力したい」と申し出てくれた部署もあり、その時は感動し少し震えました。今後も病院職員一丸となり、この難局を乗り越えていきたいと思っています。

増田病院
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