看護職インタビュー・紹介記事

十和田市役所 健康福祉部 部長 山田 広美 様

十和田市の概要

 十和田市は、青森県の県南地方内陸部に位置し、西部には八甲田山系が広がり、十和田湖を源とする奥入瀬川が太平洋へと注ぎ、美しい自然と整然と区画された町並みなど、豊かな自然と近代的な都市機能が調和した美しい街です。
 十和田市役所は、職員約400人、その中で看護職は、健康福祉部と民生部の2部・健康増進課、高齢介護課、国民健康保険課の3課に保健師21人が在籍しています。


行政の役割

 市民一人ひとりが心身ともに健やかな生活を送ることができるように、妊産婦・乳幼児から高齢者まで、生涯にわたる健康増進を推進しています。
 母子保健と子育て支援の一体的な提供と虐待予防の観点から、令和2年度より子育て世代親子支援センターを開設しています。妊娠期から出産・育児へと切れ目のない包括的な支援を目指し、全妊婦家庭訪問指導や乳児家庭全戸訪問指導などを通じ、孤立や育児不安が解消するよう、見守り・寄り添いながら継続して支援を実施しています。
 また、少子高齢化に伴い、高齢者が安心して自分らしく暮らしていくための体制整備も重要な課題となっています。介護の問題・増加が予想される認知症への対応など、家族が担うだけでなく、社会で支えてくための体制づくり、地域包括支援センターを核として、自助・共助・公助の仕組みを作り上げる必要があります。特に、認知症に対する理解を深めていくために、認知症サポーター養成講座を定期的に開催し、市民に対する普及啓発を継続しています。
 更に、青森県が抱える大きな課題として、短命県の返上があります。健康寿命・平均寿命の延伸や、自殺率を低下させるための取り組みなど、課題は山積しています。悩みを抱える人が少しでも相談しやすい体制を作ることで、細やかな支援体制を構築しています。
 そのような中、当市の保健師は、少しでも住民の心に届く支援をするために、日々心を砕きながら工夫を重ね、支援を行っています。


今年度の取り組み

 昨年度から続く、新型コロナウイルス感染症対策などの対応は、市民の生活を一変させただけでなく、行政で働く職員の過大となる業務など、多くの影響を及ぼすこととなりました。特にワクチン接種の体制づくりは、医師・看護師等従事者の確保、実施体制の整備・会場の確保、病院・高齢者施設等との調整・連携、市民への周知・情報提供など多くの課題をクリアしなければならず、全てがトライ&エラーの繰り返しでした。
 そのような中にあって、本当に多くの看護職の皆様のご支援・ご協力をいただきました。ワクチン接種業務の根幹となる問診・診察介助・接種業務・健康観察などの従事を、特に在宅看護職の皆様の力強い応援をいただき、1日最大1,100人以上の接種を整然と進め、現在は希望される方のほとんどの接種を無事実施できました。12月現在は、3回目の接種を開始しております。そこに看護職の底力を実感するとともに、仲間としての連帯感を感じ感謝しております。
 そして、1日でも早く以前のような生活を取り戻し、マスクのいらない、誰にでも会える、どこにでも行ける、そんな普通の日々が迎えられることを願っています。




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