看護職インタビュー・紹介記事

特別支援学校青森県立青森若葉養護学校 看護師 吉崎 朋子さん

特別支援学校青森県立青森若葉養護学校

【令和4年 入学式】中列 向かって右から5番目が吉崎さん

施設の概要

 青森県立青森若葉養護学校は、病弱者(身体虚弱児を含む)を対象としている特別支援学校で、地域の特別支援教育のセンター的な役割を果たしています。
 在籍児童生徒数は、小学部5名、中学部5名、高等部12名の全学部計22名、教職員数37名の小規模校です。
 本校のマスコットキャラクターは、”わかばちゃん”という”種(たね)”の妖精で、いっぱい種類がいます。性格はそれぞれ違うけれどもマイペースで、青森若葉養護学校に入学すると現れ、一人前になって卒業すると花が咲くといわれています。


学校看護師とは

 皆さんは、「医療的ケア児」「学校看護師」という言葉を聞いたことがありますか?
 学校には、医療的ケア(呼吸管理、栄養管理、排泄管理等)を日常的に必要とする児童生徒が通学しています。医療的ケアが必要なお子さんが、保護者の付き添いがなくても、安心・安全に学校に通学できるように、教員と連携してケアを実施しています。
 学校は医師が常駐していないことや、医療的ケアに教員が関与すること(教員も一部の医療的ケアを実施し、保護者との連絡・調整を行う)が病院とは異なり、最初は驚きました。
 青森県では、医療的ケアに係る看護職員(臨時講師または非常勤雇用)が、普通学校・特別支援学校に勤務しています。学校での医療的ケアの実施は、「医療的ケア実施要綱」により、始業から終業までの教育課程内における学習の一環と位置付けられています。
 看護師として、安全な医療的ケアや学校生活が送れるよう、日々の健康観察を行い、アセスメントし、学習に参加できる環境を整えます。また、主治医による「医療的ケア実施指示書」に従い、「個別のマニュアル」を作成しケアを実施します。看護師と教員が互いの専門性を生かして、密にコミュニケーションをとることで状態の変化に気づけるよう心掛けています。
 本校では、予測される緊急事態に対する予防や対策を明確にし、緊急時対応のシミュレーション訓練を、学校全体で年に1回、担当者間では月1回、「医療的ケアに係る個別の緊急時対応マニュアル」に従い、実施し、安全な学習環境づくりにつなげています。


子どもとの関わりで気を付けていること

 私が特別支援学校で働き3年目となりますが、ちょうど新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、児童生徒との関わりで、感染防止対策(手洗い・速乾性擦式手指消毒、換気)の徹底を一番に考えています。
 学校は、学習を行うところであり、医療的ケアを受けることが通学の目的ではないことを意識するようにしています。医療的ケア児が安全に安心して、安楽な状態で学習に参加できるように常に心掛け、授業に集中してもらえるように学習環境の配慮をしながら見守るようにしています。
 児童・生徒保護者の話をしっかり聴き、気持ちの揺らぎに寄り添い、保護者の要望を引き出し、子どもの良さを広げられるように関わっていきたいと思っています。


学校看護師に興味のある方へのメッセージ

 令和3年9月に、国の指針として「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行され、青森県では、小児在宅支援センターが令和4年4月に設置され、医療的ケア児支援センターに位置づけられました。今、やっと医療的ケア児を取り巻く環境が整備され始めた感じがします。子どもが好きで、子どもの教育現場に関わりたい人にとって、学校看護師は最適な職場だと思います。
 学校看護師の働き方は、仕事(ワーク)と生活(ライフ)をマネジメントして、自分の人生を豊かにしていくことができます。残業や土・日の勤務、夜勤がなく、夏休み・冬休みは勤務の調整が可能な働き方だからです。働きやすいだけではなく、やりがいがあり、学校行事等(入学式・校外学習・お楽しみ会・卒業式)などの関わりを通して、児童生徒たちの成長を間近に感じられ、子どもたちの成長を見守り続ける楽しさがあります。
 令和3年度に、「青森県医療的ケア児等コーディネーター養成研修」を修了しましたので、今後、医療的ケアが必要な児童が地域で安心して生活ができるよう、コーディネーターの役割を担えるようにします。




特別支援学校青森県立青森若葉養護学校

校舎とわかばちゃん



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